とうきょう通信/アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎とは
花粉やダニなどが原因となり鼻粘膜に炎症が起こる鼻の病気です。
一年中症状のある通年性アレルギーと、
ある時期だけ症状のある季節性アレルギーに分けられます。
通年性アレルギーの原因(抗原)にはハウスダストやダニ、
ペットの毛などがあります。
季節性アレルギーの代表格が春のスギ花粉症ですが、
それ以外にも夏のイネ科花粉症や秋のキク科の花粉症など
さまざまな花粉症があります。
アレルギー性鼻炎の症状は
一日に何度も繰り返すくしゃみと水のように流れる鼻水、
鼻詰まりが特徴です。
生命にかかわる病気ではありませんが、
非常に不快な症状のため
学業や仕事に悪影響を及ぼすこともあります。
日常生活では抗原との接触を避けるよう気を付けましょう。
ダニやハウスダストにはこまめな掃除が大切です。
花粉症に対してはマスクや眼鏡を着用したり、
外から帰宅したら花粉を持ち込まないように入室前に衣服を掃い、
洗顔やうがいをすることも必要です。
治療としては保険診療では薬物療法やアレルゲン免疫療法、
手術療法があります。
★薬物療法:
抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬の内服や
鼻局所へのステロイド点鼻薬などを使います。
★アレルゲン免疫療法:
ダニ、スギアレルギーに対して
アレルゲンを少量ずつ投与して体を慣らす方法。
長期間の継続治療が必要。
★手術:
薬物療法でも改善しない鼻づまりには手術もあります。
レーザー治療や粘膜下下鼻甲介切除術、
下鼻甲介粘膜切除術などがあります。
保険診療ではありませんが、
アレルギー性鼻炎に中医薬治療も効果があります。
抗ヒスタミン薬で眠気が出てしまう人や
十分な効果が得られない人には
眠くならない中医薬の内服治療をお勧めします。
また、鼻腔内にかゆみがある人、
鼻が詰まって苦しい人には中医薬の点鼻薬や軟膏を併用します。
軟膏はカサカサ鼻の中が乾いた感じがしてかゆい時や
鼻血が出やすい時に、鼻の入り口に使うと鼻粘膜が修復されて
かゆみや出血がおさまります。
点鼻薬は入れた瞬間は刺激的ですが、
あとから鼻が通って楽になります。
一度体験してみてください。
2019年03月14日